パティスリーポタジエは世界初のベジスイーツ専門店。2006年の開店と同時にヘルシー志向の若い女性を中心に瞬く間に人気店となりました。
ベジスイーツとは野菜と植物性原料を使ったヘルシーなスイーツです。健康志向の高まりからメディアでも多数取り上げられ、今注目を集めているスイーツのひとつなんです。
この分野では一番の有名どころとなったパティスリーポタジエ。その魅力を少しだけのぞいてみたいと思います。
どんなお店なの?
東京中目黒にあるお店。白を基調とした明るい店内には生ケーキや焼き菓子が丁寧に並べられています。店内と半屋外の場所にはイートインスペースもあり。若い女性はもちろん、親子連れから年配の方までいつもたくさんのお客さんで賑わう活気のあるお店です。
どんな人が作っているの?
オーナーシェフは柿沢安耶さん。もともとは一般のケーキ店で働いていましたが、ケーキに使われるたくさんの砂糖や脂肪分、添加物を目の当たりにし、体にやさしいケーキを作りたいと思ったのが野菜ケーキに目覚めたきっかけだったとか。
ポタジエの前身であるカフェレストランで野菜を使ったケーキを出したところとても好評だったことがポタジエを開店させるきっかけにもなっています。
また、仕入先となる野菜の生産者を訪ねたとき畑は命が生まれるところだと感動し、食材に対する思いも広がったといいます。食育の勉強会をしたり、農業体験ツアーなどを企画したりする原動力はそこにあるのかもしれません。
低糖質なスイーツ
カロリーを控えたヘルシーなケーキを作り続けるポタジエ。今年からさらに全商品が「低糖質」に切り替わったんだそうです。
たとえばかぼちゃのラカントモンブラン。糖質は1/6カットで8.1g。一般的なショートケーキ一個当たりの糖質が約46gといますから、これは驚くべき低糖質です!!
砂糖を一切使用せず、自然甘味料のラカントを使用。さらにクリームはかぼちゃの甘みのみなのでこれだけの低糖質が実現できるんですね。
低糖質だとおいしくないのでは?と思われがちですが、かぼちゃの甘みとショコラの甘みが合わさってやさしいおいしさに仕上がっています。
素材へのこだわり
・野菜
有機野菜の素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたいという柿沢さん。野菜はすべて国産で、できるだけオーガニックや無肥料無農薬のものにこだわっています。良い野菜作りを支援するという形で農業支援の活動も行なっており、ポタジエの店内にも生産農家さんの紹介文を掲げてあったりするんです。
そんな元気な農家さんから毎日取り寄せる取っておきの野菜を使い、ケーキを開発し続けています。
・小麦粉、卵、砂糖
野菜以外の材料にもこだわってます!小麦粉は残留農薬の心配のない国産品。卵も鶏の飼料からこだわった安心安全なものを毎日取り寄せ。砂糖は天然の甘みてんさい糖を使用。とことん「体にいい」にこだわったスイーツなんですね。
メニュー紹介
味ももちろんひけを取りません。確かに、一般的なスイーツに比べて甘さは控えめ。しかし野菜の味と風味を最大限生かし、健康的でもおいしいスイーツになっているのはパティシエの研究と努力によるもの。
たとえば看板商品のグリーンショートトマト。まるでイチゴのショートケーキを思わせるかわいらしい外観ですが、上に乗っているのはイチゴならぬプチトマト。淡い緑色のスポンジには小松菜が練りこまれています。スポンジの間にもトマトのスライスをサンド。
ほんのりと甘く意外なおいしさで人気を集めています。
ゴボーショコラ。こちらはごぼうとチョコという新鮮な取り合わせ。バターでソテーしたごぼうのしゃりしゃりとした食感と強い香りでがチョコレートにぴったりとはまります。ごぼうとチョコって合うんですね。
野菜の特徴をしっかり生かしながらもちゃんとスイーツに仕上げているところがポタジエの魅力というところでしょうか。絶え間ない努力と研究がポタジエのケーキを作り出しているんですね。
まとめ
今人気のベジスイーツ専門店、中目黒のパティスリーポタジエを紹介しました。パティシエが試行錯誤を重ねた体によくておいしいスイーツ、一度は食べてみたいですね。
さらに、お客さんのメリットだけではなく、食育や農業支援など食を支える環境全体を考える視点が心地よいポタジエの雰囲気を作り出しているのかもしれません。ぜひ一度訪れてみたいお店です。