ベジスイーツといえば洋菓子のイメージがありますが、実は和菓子にも野菜を使ったものがたくさんあります。
砂糖が高価だった時代、さつま芋やかぼちゃなど自然な甘味料を利用するのは当たり前のことでした。昔の人の知恵を伝える、伝統の和ベジスイーツを手作りしてみましょう!
軽い食感♪かるかんまんじゅう
米粉と山芋などの芋類を混ぜてフワッと軽い食感に蒸し上げる、かるかん。あんこを入れてまんじゅうの形にしたものをかるかんまんじゅうといいます。どこのおうちにもあるおわんを使って、手軽に成形しましょう。粉の配合を変えると生地の固さが変わりますので、いろいろ試してみてください。
材料
- 山芋(すりおろしたもの) 50グラム
- 砂糖 70グラム
- 上新粉 70グラム
- 市販のあんこ 適宜
作り方
- 山芋はすりおろしておきます。
- すりおろした山芋に砂糖を少しずつ入れて混ぜていきます。
- ボウルに上新粉を入れ、山芋を加えてなめらかになるまでよく混ぜます。
- おわんに生地を入れ、真ん中をくぼませてあんこをのせます。上からさらに少量の生地を流して蓋をします。
- 蒸気のあがった蒸し器に入れて、強火で10~20分蒸します。
冷やしておいしい!かぼちゃようかん
季節に敏感な日本人の心は、和菓子にも反映されています。たとえば、夏は焼いたものや蒸したものよりも固めて作るひんやりした和菓子が人気です。最近では、かぼちゃが出回る秋頃はまだ残暑が厳しい季節なので、かぼちゃを冷たいスイーツにするのもおすすめです。
冷やし固めて作る和菓子の多くに登場する素材といえば寒天ですが、寒天は食物繊維の宝庫。女性に嬉しい素材です。積極的にスイーツに取り入れていきたいですね。
材料
- かぼちゃ 200グラム
- 水 200ミリリットル
- 砂糖 大さじ1~2(かぼちゃの甘さを目安に調節します)
- 粉寒天 3グラム
作り方
- かぼちゃの種とわたを取って一口大に切り、電子レンジで5分ほど加熱します。熱いうちにつぶします。
- 鍋に水と砂糖、寒天を入れてよく煮溶かします。
- さらにかぼちゃを加えてなめらかに混ぜ、粗熱がとれたら流しかん(四角くてある程度の深さがある器なら、何でも可)に入れて、冷蔵庫で冷やし固めます。
- できあがったら食べやすく棒状に切り分けます。
電子レンジで!さつまいも入り大福
大福の外側の皮、ぎゅうひを電子レンジを利用して簡単に作ります。スタンダードなあんこにさつまいもの甘煮を入れて、食感を楽しみましょう。さつまいもの甘煮は多めに作っておくとトッピングなどに便利に使えますよ。りんごなどの果物でも、同じ要領でおいしく作れます。
材料
- 白玉粉 150グラム
- 水 1カップ
- 砂糖 50グラム
- 市販のあんこ 適宜
- さつまいも 1本
- 砂糖 30グラム(味をみて調節します)
作り方
- さつまいもは皮を厚めにむいて、大福に入れやすいサイズに切ります。
- 鍋にさつまいもと砂糖、かぶるぐらいの水を入れ、焦がさないように気をつけながら煮ます。中まで火が通ったらそのまま冷ましておきます。
- 耐熱容器に白玉粉を入れ、水を少しずつ加えてよく混ぜます。砂糖を加えてさらに混ぜ、一度こしておきます。
- ラップをかけて、電子レンジで30秒加熱します。
- 一度取り出し、底からしっかり混ぜる感じで、全体をよく混ぜます。
- 同じ手順を5~6回繰り返して、なめらかなぎゅうひを作ります。
- 透明になってきたら、片栗粉(分量外)を敷いたバットに広げて冷まします。
- 粗熱がとれたら、包みます。あんこの上にさつまいもの甘煮をのせて包み込み、さらにぎゅうひをちぎり取ってあんこを包みます。形よく丸めてできあがりです。
まとめ
洋菓子に比べてちょっと人気がいまいちの和菓子ですが、実はどんどん食べたい健康食です。
たとえば小豆、寒天など和菓子に使う素材には食物繊維がいっぱい。しかもローカロリーと、女性に嬉しいポイントがたくさんあるのです。
そんなヘルシーな和菓子に野菜のおいしさを取り入れて、さらにヘルシーな「ベジ和スイーツ」に仕立ててしまいましょう!
難しそうに思える和菓子作りですが、コツを覚えれば、家庭でも簡単に作ることができます。お子さんのおやつにも、おじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントにも、ベジ和スイーツはおすすめ!
家族みんなで、ぜひ挑戦してみてください♪