にんじんは食べても甘みがあっておいしく、見た目も美しい野菜なので、和洋中と、あら ゆる料理に利用できる便利な食材です。生でもよし、煮ても妙めても、漬けてもおいしく食べられる、 まさに野菜の万能選手、緑黄色野菜の王様といった存在です。もちろんにんじんにはたくさんの栄養と健康効果が期待されています。
にんじんに含まれる栄養成分と健康効果
まず特徴的なのは、カロテンと言う名前の由来にもなっているくらい、にんじんにはたくさんのカロテンが含まれています。β-カロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。また、油との相性がよく、揚げ物や油炒め、バターソテーなどのように、共に摂取することでビタミンAの効果が増すそうです。
また、カリウムが多く含まれている点も見逃せません。カリウムには、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持調整する働きがあり、生命維持活動の上で欠かせない役割を担っています。また、ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きもあり、高血圧の予防や、筋肉の収縮をスムーズにする働きもあります。更に腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促す働きもあるといわれています。
にんじんを使ったベジスイーツ
このように非常に多くの栄養素を含むにんじんは汎用性が高いので実に多くのレシピが存在します。本記事では最近話題のベジスイーツに注目し、にんじん本来の自然な甘みを活かした素敵なレシピをご紹介します。
にんじんのクリームサンドクッキー
[材料]
■ にんじんクッキー
にんじん(すりおろし)…60g
グレープシードオイル…60g
甜菜糖…100g
薄力粉…200g
コーンスターチ…10g
■ クリーム
豆腐(絹)…1丁
甜菜糖…大さじ2〜3
バニラエクストラクト…小さじ1
グレープシードオイル…大さじ1
コーンスターチ…15g
[事前準備]
薄力粉、コーンスターチを別にふるっておく。
[作り方]
1.クッキー生地を作る。すりおろしたにんじんをボウルに入れ、油、砂糖を注ぎ、泡だて器などですり混ぜる。
2.事前にふるっておいた薄力粉、コンスターチを数回に分けて1に加えていき、カードなどを使ってきるように混ぜる。
3.2を決してこねないように注意しながら生地をまとめていく。
4.3の生地がまとまったら、細長い棒状にしたあと食べやすい厚さに切り、事前に170度に予熱したオーブンで14分焼く。
5.クリームを作る。水切りをしない豆腐をぐちゃぐちゃにつぶし、別のボウルに入れる。
6.5に砂糖、バニラ、コーンスターチを加え全体がなじむように混ぜ合わせる。その後裏ごしをする。
7.6にグレープシードオイルを加え、つやがでるように混ぜ合わせる。
8.7をフライパンにいれ中火で水分を飛ばしてもったりするまで加熱していく。
9.8を別の容器に移して粗熱をとり、ラップをして冷蔵庫に入れ、よく冷やす。
10.9をクッキーに挟んで完成。
[注意]
高い豆腐よりも安くてくせのない豆腐がおすすめです。
シンプルなレシピなのでスパイスやレモン、レーズン、工夫次第でもっとおいしくなると思います。この機会にぜひお試し下さい。