オクラに含まれるビタミンやミネラルで夏バテ防止
オクラには独特のねばり成分、ペクチンやムチンが含まれています。
これらは水溶性食物繊維で、ペクチンはりんごや柑橘類などに含まれる成分で、
糖やコレステロールの吸収を抑えて血糖値を安定させます。
胃を保護して、タンパク質の吸収を助けることでスタミナを強化する働きがあります。
またムチンにも、タンパク質や脂肪の消化吸収を助け、胃酸などから胃の粘膜を保護、強化する働きがあります。
腫瘍や胃炎、胃潰瘍などの予防に効果があります。
また腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、免疫力の向上や便通の改善などに役立ちます。
タンパク質は、炭水化物・脂質と並ぶ三大栄養素のひとつで、エネルギー源としても働きます。
人間の体の中で、水分に次いで2番目に多く存在しています。
臓器や筋肉、皮膚や髪の毛など、体の組織の基礎をつくる非常に重要な成分です。
オクラに含まれるペクチンとムチンは、ともにこの重要なタンパク質を効率良く吸収させる働きがあります。
冷たいものを摂取しすぎたり、暑さで弱った胃腸を元気にすることでも、夏バテ防止や疲労回復に効果的です。
またオクラには、βカロテンやビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、鉄など
多くのビタミン類やミネラル類がバランスよく含まれています。
βカロテンはレタスの約3倍も含まれており、抗酸化作用があります。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えることで疲労を回復させ、疲れにくい体をつくります。
これらの成分によっても疲労回復や夏バテ防止、美容効果に役立ちます。
オクラの選び方、調理方法
オクラはうぶ毛が柔らかく、小ぶりのもので、角がくっきりとしているものを選びます。
大きすぎるものは成長しすぎていて、味が落ちている可能性があります。
また黒い斑点ができているものは避けます。
オクラには空洞があるため、みずっぽくならないよう、切る前に茹でる必要があります。
茹でてからカットし、他の材料と合わせて調理します。
ヘタの付近にある筋が入ったガクという部分を、皮をむく要領でむき取れば、
オクラの頭の部分も美味しく食べることができます。
茹でる前に塩もみすることで、色鮮やかな緑色に仕上げることができます。
茹で上がりにすぐ冷水につけて色止めすることもできますが、水っぽくなるため長時間浸けないようにします。
茹でずに、沸かして火を止めたお湯の中に、オクラを30秒~1分ぐらいつけるだけでも
歯ごたえの残ったオクラを楽しむことができます。
また電子レンジで加熱すれば、栄養を損なわずに摂取することができるため、おすすめの調理法です。
オクラを使ったベジスイーツレシピ
【おくらのケーキ】
[材料]
オクラ・・・6本
牛乳・・・10ml
ホットケーキミックス・・・100g
卵・・・Mサイズ2個
グラニュー糖・・・50g
オリーブオイル・・・40g
[作り方]
①オクラと牛乳をミキサーに入れ、ペースト状に粉砕します。
②ボールに卵とグラニュー糖を入れ、ホイッパーかハンドミキサーで
空気をふくませるよう白っぽくなるまで混ぜます。
③そこにペースト状にしたオクラと牛乳、オリーブオイルを入れてよく混ぜます。
④ホットケーキミックスを入れて、ゴムベラでさっくりと切るように混ぜます。
お好きな耐熱容器に生地を流し入れます。
⑤180℃に余熱したオーブンで、30~40分程焼きます。
竹串をさして、何もついてこなければ焼き上がりです。
まとめ
オクラには血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げる効果、
胃腸の健康維持、便秘の改善、骨を丈夫に保ったりなど様々な効果があります。
また人間にとってとても重要な成分、タンパク質を無駄なく摂取することに役立ちます。
オクラは暑い夏の時季に食べやすいだけでなく、健康維持や美容効果が期待できます。