さやいんげんに含まれる必須アミノ酸が新陳代謝を活発に
成熟前のインゲン豆を「さやいんげん」と呼び、若いサヤごと食べるマメ科の野菜です。
つるの有無やさやの形で、丸サヤと平サヤに種類が分けられます。
丸サヤはどじょういんげんやサーベルいんげんで、平サヤはモロッコいんげんなどがあります。
品種改良により、近年は市場の9割ほどが筋なしいんげんとなっています。
さやいんげんには、必須アミノ酸の「リジン」が含まれています。
体内で生成することのできない9種類のアミノ酸のことを「必須アミノ酸」と呼びます。
食品など外から摂取する必要あり、必須アミノ酸が不足すると人体を構成する血液や筋肉、骨などを作ることができなくなります。
さやいんげんに含まれるリジンは、たんぱく質の吸収を助け、
ブドウ糖の代謝を促して血管を丈夫にし、肌の状態を整えたりなど、新陳代謝を高める働きが期待できます。
ブドウ糖は、体内に吸収されたあと分解され、肝臓や血液に入ってエネルギー源になります。
たんぱく質は、細胞や細菌などウイルスの侵入を防ぐための抗体としても使用されます。
リジンが不足することで、疲れやすい、集中力の低下、めまいや吐き気、貧血などの症状が現れます。
また、肝臓機能が低下し、血中飽和脂肪やコレステロールが増加します。
リジンは体のたんぱく質の組み立てに必要不可欠な栄養素です。
さやいんげんの調理方法
さやいんげんは、緑色が濃く、ツヤとハリがあり、豆が大き過ぎないものを選びます。
またさやの先までピンとしていて、細めのものがおすすめです。
さやいんげんは、煮物、炒め物、揚げ物、和え物やサラダなど様々な調理が可能です。
筋なしいんげんが多く販売されていますが、筋がある場合は両先端を折り、筋を引っ張って取り除きます。
茹でる場合、水の約2%ほどの塩を入れて茹でます。
茹ですぎると歯ごたえがなくなるので注意が必要です。
火が通ったら、氷水につけて色止めをします。
ザルにあげたまま置くと、余熱で火が通って柔らかくなりすぎる場合があります。
また長時間水にさらすことで栄養が流れでてしまうので、冷めたらすぐにザルにあげておきます。
また油と一緒に調理することで、βカロテンの吸収率がアップします。
さやいんげんで作るベジスイーツレシピ
【さやいんげんのパウンドケーキ】
ベジスイーツにすることで、豆や野菜の苦手なお子様にもおやつとしておススメのケーキです。
[材料]
さやいんげん・・・60g
小麦粉・・・120g
ベーキングパウダー・・・5g
グラニュー糖・・・30g
卵・・・Mサイズ2個
オリーブオイルorサラダ油・・・50ml
牛乳・・・50ml
お好みのチーズ・・・20g
[作り方]
①小麦粉とベーキングパウダーはあわせてふるっておきます。
さやいんげんは、筋がある場合は筋をとり、適度な大きさにカットしておきます。
②牛乳とチーズを電子レンジで加熱し、溶かしておきます。
③ボールに卵を割り入れ、砂糖も入れてよくときほぐします。
④オリーブオイルを少しずつ入れ、合わせて混ぜておきます。
⑤牛乳とチーズも入れて混ぜます。
⑥ふるっておいた粉類と、カットしたさやいんげんを入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜます。
⑦型紙をしいたパウンド型に流し入れ、180℃に余熱したオーブンで、40~45分程焼きます。
まとめ
さやいんげんには、必須アミノ酸のリジンの他に、βカロテン、たんぱく質、
食物繊維、アスパラギン酸、ビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素がバランス良く含まれています。
これらの栄養素によって、新陳代謝を高め免疫力の向上、疲労回復、便秘解消などに役立ちます。