最もポピュラーなきのこ、ブナシメジ
しめじには実は様々な種類があるのですが、最も馴染みのあるものが、傘がこげ茶色をしているブナシメジです。「香りマツタケ、味シメジ」という言葉があるように、ブナシメジにはうまみ成分が多く含まれ、和食との相性の良い野菜です。クセのない味と食感を合わせ持ち、スーパーなどでも比較的安価に入手でき、年間を通して価格の変動がないことから、まさに家計の味方とも言える野菜です。
ブナシメジに含まれる栄養素と健康効果
ブナシメジにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDや紫外線を浴びることでビタミンDに変化するエリゴステロールという成分が豊富に含まれています。これらのビタミンDは免疫力や細胞の代謝機能を上げる働きがあり、免疫力アップに効果的です。また、ビタミンD が不足している状態は、無気力や抑うつ症状を引き起こすことがありますので、ストレス対策にも効果的です。
きのこ特有のβグルカンという成分も含まれており、ビタミンDと合わせて、免疫力アップに大きな期待ができます。
その他にも、エネルギー源となるグルタミン酸や、肝臓の保護やアルコール分解を助けるオルチニンなど様々な成分が含まれています。
ブナシメジと美容効果
他のきのこ同様、ブナシメジは100g中18kcalと非常に低カロリーであり、しかも食物繊維が3.7gも含まれているため、ダイエット中の女性の方にも安心して食べていただけます。またメラニン色素の生成を抑えるチロシナーゼ阻害物質が含まれており、美白効果も期待できると言われています。
ブナシメジ×ベジスイーツ
このように非常に多くの魅力を持つブナシメジですが、その味や色合いから基本的には和食で用いられることがほとんどでした。きのこは特に秋や冬など寒い時期に消費量が増し、お鍋や煮物のイメージが大きい方も多いでしょう。そこで、ブナシメジを年間いつでも食べることができるよう、本記事では近年話題になっているベジスイーツに注目し、ブナシメジを使ったマフィンをご紹介します。
ブナシメジのマフィン
[材料]
ブナシメジ…100g
無塩バター…60g
グラニュー糖…60g
全卵…1個
卵黄…1個
薄力粉…150g
ベーキングパウダー…5g
ヨーグルト…60g
レーズン…80g
[事前準備]
1.卵・バターを常温に戻しておく。
2.薄力粉・ベーキングパウダーを合わせてふるっておく。
[作り方]
1.熱したフライパンにバター5g(分量外)を入れ、石づきを切りほぐしておいたブナシメジを入れ、強火で炒める。塩ひとつまみ(分量外)をふりかけてさましておく。
2.オーブンを180℃に予熱しておく。
3.バターとグラニュー糖を合わせ、ポマード状になるまで泡立て器でよく混ぜる。全卵を少しずつ加えて混ぜていく。さらに卵黄とヨーグルトも加えて混ぜ、ふるっておいた粉類を入れて混ぜる。
4.3にレーズンと1を入れて混ぜ、型に流す。予熱しておいたオーブンで20~25分焼成する。
5.焼き上がったら、粗熱をとって完成。
レーズンやヨーグルトを混ぜることで、ブナシメジの野菜としての存在感を無くし、食べやすいレシピになっています。工程もプレーンのマフィンと変わりなく非常に簡単ですので、この機会にぜひお試し下さい。