アスパラガスに含まれるアスパラギン酸で疲労回復
アスパラガスの主な栄養成分はアスパラギン酸で、
まさにアスパラガスから発見された栄養素として名づけられました。
アスパラギン酸は、クエン酸回路に働きかけることで
筋肉疲労や冷えや頭痛の原因となる乳酸を分解・エネルギーに変えて、
疲労を回復させる効果があります。
またアスパラギン酸はグリコーゲンの生成を促進します。
運動などによるグリコーゲン不足のスタミナ低下を防ぎ、スタミナ向上に役立ちます。
さらに不足しているカリウム、マグネシウムを運び、体液のバランスを整える効果があります。
体内を巡る毒素であるアンモニアと尿の合成を促進させる効果もあります。
有害なアンモニアを排出して体内への蓄積を防ぐことで、肝臓の負担を減らす役割も担っています。
アンモニアの量が増えるとエネルギーがつくり出せず、
さらに体内のアスパラギン酸が減少すると、疲れやすい体になります。
そのためアスパラギン酸は、スポーツドリンクやサプリメントなどに利用され、
スポーツ選手などもスタミナ維持・疲労回復のために多く活用しています。
アスパラガスの栄養を逃がさない調理法
全体的に緑色が濃く、まっすぐで太さが均一なもの、
穂先がしっかりとしまっているものを選びます。
根元を軽くピーラーでむくことで、筋っぽい食感がなくなります。
茹ですぎると、穂先に多く含まれるアスパラギン酸や他の栄養素が失われます。
穂先は特に柔らかいため、後入れするなど加熱しすぎないように注意が必要です。
また、茹でずに直接焼くか電子レンジで加熱することで、栄養素を逃がさないよう調理ができます。
アスパラガスで作るベジスイーツ
【アスパラガスのシフォンケーキ】
ほんのり鮮やかな緑色のベジスイーツ。
[材料]
アスパラガス・・・70g
卵黄・・・Mサイズ3個
卵白・・・Mサイズ4個
小麦粉・・・70g
グラニュー糖・・・80g
サラダ油・・・30ml
[作り方]
①アスパラガスは加熱し、ミキサーやフードプロセッサーでペースト状にしておきます。
薄力粉は2回ふるっておきます。
卵黄は室温に、卵白はギリギリまで冷蔵庫で冷やしておきます。
②卵黄にグラニュー糖の半分を入れて、ホイッパーで空気をふくませるように混ぜます。
白っぽくもったりしてきてマヨネーズのような状態になります。
③常に混ぜながら、サラダ油を少しずつ入れていき、均一に混ぜます。
④次にペースト状にしたアスパラガスを少しずつ分けて入れていきます。その都度ぐるぐると均一に混ぜます。
⑤粉類を全て入れます。この時もホイッパーで、中心から円をかくようにぐるぐると混ぜ、しっかりと粘り気を出します。
⑥冷やしておいた卵白を冷蔵庫から出し、残りのグラニュー糖の半分を入れます。
ホイッパーで白っぽく泡立つまで、空気を含ませるように混ぜます。
白っぽくなったら、残りのグラニュー糖を混ぜながら振り入れていきます。
しっかりと泡立て、ピンと角のたったツヤのあるメレンゲを作ります。
⑦メレンゲをホイッパーで3分の1ほどすくい、先のボールに入れホイッパーで混ぜます。
残りの半分のメレンゲを入れ、ボールを回しながら、ホイッパーの中の生地をポンポンと落とします。
すくっては落としを繰り返して、白い筋が見えなくなるまで混ぜます。
最後の生地を全て入れ、同じように混ぜ、最後はゴムベラに持ち替え、底からすくうように混ぜて滑らかにします。
⑧高い位置から、型に流し入れます。
流し入れたあと、型をとんとんと机に打ち付けて、空気抜きをします。ぐるぐると回して、表面をならします。
⑨180度に余熱したオーブンで、170度に設定をかえ、約35分焼きます。
焼き上がったら、すぐに10cmほどの高さから机に落とし、焼き縮みを防止します。
逆さにし、真ん中の空洞を瓶などにさして冷まします。
半日~1日置くとよりしっとりとします。
まとめ
アスパラガスは、免疫力アップや疲労回復、スタミナ維持が得られるだけでなく、
ビタミン類がとても豊富で、女性に嬉しい効果がたくさんあります。
アスパラギン酸は体内で作ることも可能な栄養素ですが、
年齢とともにその生成できる量は減ってしまうため、意識的に摂取が必要です。