ネギに含まれるネギオールとビタミンCで風邪対策
葉ネギは青ネギとも呼ばれ、緑黄色野菜になります。
白ネギは長ネギや根深葱とも呼ばれ、淡色野菜になります。
白ネギの白い茎の部分にはネギオールが含まれており、
抗菌作用によって風邪などのウイルスに対する抵抗力を高めます。
またビタミンCにも体の免疫力を高める力があり、侵入したウイルスを撃退して風邪を予防する効果があります。
ビタミンCは病原体を攻撃する白血球を助け、またビタミンC自体も病原体を攻撃する役割を持っています。
風邪をひいている人はこの血中のビタミンC濃度が低くなっています。
さらにビタミンCは、体内でコラーゲンの生成を促して
細胞を強化することによっても、ウイルスの侵入を防ぐ効果があります。
ネギに含まれるネギオールとビタミンCの働きによって、
体の免疫力を高めてウイルスを撃退することで、風邪予防に役立ちます。
またネギの香りと辛み成分、硫化アリルはビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。
硫化アリルは、胃の消化液の分泌を促し、食欲増進や消化促進、胃腸を健康にする効果があります。
辛みには、体温を上げて汗を出すことで血行促進などの効果も期待できます。
ネギにはほかにβカロテンやカルシウム、カリウム、食物繊維などが含まれています。
ネギの調理法
ネギは、緑の部分と白い部分との境目がくっきりしており、葉先から根元まで張りがあるものを選びます。
白い部分はしっかりと締まっていて重みがあるものがおすすめです。
ネギを寝かせてしまうと、生えていたときの姿勢に戻ろうとエネルギーを消費し、日持ちしなくなります。
新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室か涼しい場所に、立てて保存することで長持ちします。
硫化アリルは刻むことで沢山作られるため、できるだけ細かく切ることで多くの成分を摂取できます。
時間が経つと減少してしまうため、食べる少し前に調理することが大切です。
また水にさらすと栄養成分が溶け出してしまうため、さらす場合はできるだけ短時間にします。
加熱にも弱い成分が多いため、生のまま摂取することをおすすめします。
ネギで作る簡単ベジスイーツ
【ねぎのお食事マフィン】
[材料]
ねぎ・・・1~2本
ハム・・・2~3枚
小麦粉・・・120g
ベーキングパウダー・・・5g
砂糖・・・10g
卵・・・Mサイズ1個
塩・・・ひとつまみ
サラダ油・・・20g
豆乳・・・50ml
お好みのチーズ・・・30g
[作り方]
①ねぎは小口切り、ハムは適度な大きさにカットしておきます。
小麦粉とベーキングパウダーはあわせてふるっておきます。
②ボールに卵を入れてほぐし、砂糖、豆乳を入れてよく混ぜます。
サラダ油、塩も入れて混ぜます。
③ふるっておいた粉類を少しずつ入れて、ゴムベラでさっくりと切るように混ぜます。
④カットしたネギ、ハムとチーズも入れてさっくりと混ぜます。
マフィンカップやココットなどの容器に八分目まで入れます。
⑤180℃に余熱したオーブンで、20~30分程焼きます。
ほんのり焼き色がついたら出来上がりです。
まとめ
ネギを首に巻いたり、ネギ湯を飲んだりという民間療法が昔からあります。
ネギに含まれる栄養素が風邪を予防するだけでなく、
硫化アリルの効果で、強力な殺菌作用と鎮静効果によって、
発汗作用やスタミナ補給、睡眠改善などに効くことから、
風邪の症状を緩和させるためにもいいとされてきた方法です。